格差と貧困が広がっています。
とくに中間層の疲弊は深刻です。労働者の平均賃金は、1997年をピークに、年収で55万6千円減少しました。増加しているのは年収2000万円以上のごく一部の高額所得者と、年収500万円以下の層で、年収500万円~1000万円の層は減少しています。原因は、大企業によるリストラと正社員の削減、非正規雇用労働者の増大です。
1997年と2012年とを比較すると、日本の貧困率は14.6%から16.1%になりました。OECD34カ国の中でワースト6位です。子どもの貧困率は13.4%から16.3%になりました。働きながら生活保護水準以下の収入しかないワーキングプア世帯は、2倍になっています。このように、「貧困」は特別な事情ではありません。誰もが、倒産や失業、病気、家族の介護などで、いつ貧困に陥ってもおかしくないのが現状です。
格差と貧困が広がり、働いても貧困から抜け出せない状況のおおもとには、低すぎる最低賃金があります。東京で人間らしく生活するためには、少なくとも1カ月約23万4000円が必要です。これを1カ月で稼ぐには、フルタイムで働いても、時給1559円にする必要があります。
東京は物価も家賃も高く、若者の生活を圧迫し希望のないものにしてしまっています。日本共産党あぜ上三和子は、みなさんと力を合わせ、若者の生活にかかる負担を軽減します。